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Mistral AIは火曜日、開発者向けに新しい無料層を発表し、スタートアップのAIモデルを使ってテストアプリの構築や微調整ができるようにするとブログで発表した。さらに、消費者向けの無料AIチャットボット「le Chat」に画像処理機能が追加された。Mistralは、AIモデルへのアクセスを大幅に引き下げることで、開発者を引きつける狙いだ。
AIモデル提供の競争は激化しており、特に開発者向けの価格が急落する中で、MistralはOpenAIやGoogle、Anthropicと競合している。パリに拠点を置くMistralは、最近の評価額が60億ドルに達しており、開発者がより少ないコストで多くの機能を利用できるように複数のアップデートを行った。
今回の新しい無料層は、MistralのAPIプラットフォーム「La Plateforme」を通じて提供されている。これにより、開発者はMistralのAIモデルを無料でテスト、プロトタイプ、評価できるようになった。しかし、本番環境で使用するには、有料の商用層にアップグレードする必要がある可能性がある。Mistralは「オープン」なAIモデルを提供しているが、ユーザーがこれを自分でホストするインフラを整えるのは複雑であり、La Plateformeを使うことで手軽にMistralのAIモデルを活用できるようにしている。
また、MistralはAPIエンドポイント経由でアクセスできるいくつかのAIモデルの価格も大幅に引き下げた。Mistral NeMo、Mistral Small、Codestralの価格は50%以上引き下げられ、Mistral Largeは33%の値下げとなった。
さらに、Mistralはマルチモーダルモデル「Pixtral 12B」を新たにリリースし、le Chat上で画像とテキストを処理できるようにした。先週発表されたこのモデルは、ユーザーが画像ファイルをスキャン、分析、検索できる機能を提供しており、MistralのAIモデルにさらなる可能性を持たせている。
Mistralはこれらのアップデートを通じて、開発者の負担を軽減し、使いやすさを強化することで、AIモデルの市場競争において優位に立とうとしている。
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