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執筆者の写真T. Abe

インサイト・パートナーズは100億ドル超の巨額の新規ファンドの設立に近づいている

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フィナンシャルタイムズによると、インサイト・パートナーズは現在、13番目のファンドで100億ドルを超える資本コミットメントを締結する寸前にある。これは、近年のベンチャー資金調達の流れの中で注目すべき出来事だ。特に、ベンチャー業界全体が2022年の好調な資金調達活動から一転し、やや抑制された状況にある中での動きだ。


インサイト・パートナーズは、最近2つの重要な取引を実現した。1つは脅威インテリジェンス企業レコーデッド・フューチャーの売却だ。同社はインサイトが2019年に7億8000万ドルで買収したもので、今回、マスターカードに26億5000万ドルで売却されている。この取引は、インサイトが完全に所有していた企業を大手に売却した例として、ファンドの実績を示す象徴的なものだ。


もう1つの取引は、クラウドベースのデータバックアップツールを提供するスタートアップ「オウン」の売却だ。オウンはセールスフォースに19億ドルで売却されたが、これは2021年の評価額35億ドルと比べて大幅に低い価格での売却となっている。このような評価減は、現在の市場環境がいかに変化しているかを示している。


現在、インサイトは話題のサイバーセキュリティ企業ウィズを含む多くの企業をポートフォリオに抱えている。フィナンシャルタイムズによれば、最終的には約120億ドルの規模で新ファンドを締結する可能性があるという。この数字は大きなものではあるが、インサイトが2022年に発表した200億ドル規模の12番目のファンドには及ばない。これは、過去数年でベンチャー業界の資金調達環境がいかに変わったかを反映している。


インサイト・パートナーズの動向からは、現在の市場が困難な局面にありながらも、大型の資本調達や売却が依然として可能であることが示されている。しかし、評価の見直しや資金調達の規模縮小が顕著であり、今後のベンチャー市場の動向を慎重に見守る必要があるだろう。

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