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執筆者の写真T. Abe

Workday、AI搭載ドキュメントプラットフォームEvisortを買収

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Workdayは、AIを活用した契約管理プラットフォーム「Evisort」を非公開の金額で買収すると発表した。この動きは、同社がAI技術を活用して財務およびHRソフトウェアのドキュメント処理能力をさらに強化する狙いがある。WorkdayのグループゼネラルマネージャーであるTerrance Wampler氏は、Evisortの技術が「お客様が最も重要なデータの価値を引き出す手助けをする」と強調し、AIを活用したドキュメントインテリジェンスがより迅速で効率的な意思決定を支援するとも述べている。


Evisortは、AI技術を使って収益契約や資産契約、サプライヤー請求書といったドキュメントの分析やエラーチェック、さらには文書の言語推奨を行う機能を提供している。同社のプラットフォームは、文書内の重要な要素や未請求の利益を強調するだけでなく、契約更新などの重要な期日を自動で顧客に通知することができる点でも他の競合との差別化を図っている。


AIを活用したドキュメントツールの市場は急速に成長しており、Fortune Business Insightsによれば、2032年までにその価値は193億ドルに達する見込みだ。Evisortは、MicrosoftやNetAppなどの大手企業を顧客に抱え、早い段階でこの分野で成功を収めてきた。Crunchbaseによると、Evisortはエグジット前に1億5560万ドルを調達しており、これにはGeneral AtlanticやTCV、MicrosoftのM12などが出資している。


Workdayは、Evisortの買収を通じてHRや財務のナレッジベースにAI機能をさらに追加する予定であり、Ting氏は数ヶ月以内にEvisortの機能がWorkdayのプラットフォームに統合されると予想している。Ting氏は、「AIは強力な力であり、非構造化データを戦略的な意思決定に変える」と述べ、Workdayの統合プラットフォームとの連携に期待を寄せている。


この買収は、Workdayが今年行ったHiredScoreの買収に続くものであり、同社のAIへの積極的な投資戦略の一環でもある。2023年には、Workday Ventures VCファンドを2億5000万ドル拡大してAIや機械学習、ワークフロー自動化に関連するベンチャーを支援すると発表しており、反復的なバックオフィス業務の自動化にも力を入れている。


WorkdayのCEO、カール・エシェンバッハ氏は、同社のWorkday Risingカンファレンスで、AIがエンタープライズ部門にもたらす可能性を「地殻変動」と表現し、AIの導入がビジネスのあり方を大きく変えると強調している。しかし、多くの企業がAIを実装する際に、意味のある成果を上げる方法に苦労していることも指摘し、AIの活用にはまだ課題が残ることを認めている。


WorkdayがAI分野でさらにどう進化していくか、今後の展開が注目される。

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